手縫いの魅力に迫る! 始めてでもできる縫い方講座
プレゼント・ハンカチ・お祝いものとして使える手ぬぐい。最近では手ぬぐいを活用したハンドメイドの衣服なども活躍しています。「自分も作っていよう」と、いきなり実行しようとしても、なかなかうまくいかないもの。
この記事では縫い方の種類と、手縫いの魅力について紹介します。
目次
1.手縫いに必要な道具
自分で手縫いをするとき、そろえたい道具があります。便利なものはたくさんありますが、まずは最低限の道具を用意しましょう。
1-1.定規・メジャー
ものさし・分度器・三角定規など布の長さを測るものを用意します。
布に型紙をひくときや、縫い代をつけるときにも使いましょう。また、メジャーもあると便利です。作品やモデルの採寸に活躍します。
1-2.はさみ
裁縫において「はさみ」は糸きりばさみ・裁ちばさみを指します。
糸きりばさみは握りばさみとも呼ばれ、糸を切るときや細かい作業に使いましょう。裁ちばさみは主に布の裁断に使います。それぞれ用途に合わせた使い方があるため、両方のはさみを用意しましょう。
1-3.チャコ
作るものの型紙を布に写すときに使う道具をチャコといいます。
- チャコ
- チャコペン
- チャコペーパー
ししゅうの印を付けるときはチャコペン、型紙を布に写すときはチャコペーパーが便利です。何色か常備しておくと生地の色に合わせて印をつけることができます。
また、チャコペーパーを使う場合は、印つけの道具(ルレット)も用意しましょう。
1-4.ミシン
手で縫い切れない部分を縫うときに使います。ボタンホールや縁かがり機能がついているものがおすすめです。
ロックミシンを持っていない場合は、縫い代の始末用にジグザグミシンの機能があるものがいいでしょう。ミシンは上糸と下糸の2本で縫うため、必ずボビンを使います。ボビンは家庭用と工業用でサイズが違うので間違えないようにしましょう。また、ボビンケースはミシンによって使わないこともあります。
1-5.ミシン糸・手縫い糸
使う布の種類によって糸の種類を変えましょう。素材に合った糸選びが大切です。
ボタンつけや手で縫うときには丈夫でほつれにくい手縫い糸を使います。また、ミシンで縫うときも用途に合わせて変えましょう。
1-6.針
針は大まかに分けて縫い針とまち針に分けられます。
縫い針は、布の素材によって適した針が変わるため何種類かそろえておくと便利です。また、まち針は布や型紙を仮止めするときに使うため複数用意しておきます。
さらに、まち針や縫い針を刺すピンクッションも用意しましょう。
1-7.アイロン・アイロン台
縫い終わったものを仕上げるときに使います。プレス定規があれば便利ですので余裕があれば用意しましょう。
1-8.目打ち
- しつけをとる
- ミシン目をほどく
- 角を整える
- 布を送る
基本的には糸をほどいたり、穴を広げたりするときに使います。色々な場面で使えるため用意しておきましょう。
2.縫い方の種類
2-1.並縫い
主にしつけ縫いとして縫う方法です。折り代や縫い代など、目立たない部分を縫うときにも使います。縫い幅は0.4~0.5cmほど空けながら表と裏の針目を等間隔にそろえましょう。
2-2.半返し縫い
並縫いよりも丈夫な縫い方です。ひと針縫ったら、縫った部分の半分前に針を入れ、次のひと針を縫います。中厚の生地を縫うときに使いましょう。
2-3.本返し縫い
半返しと違い、ひと針縫ったら縫った分だけ戻って針を入れます。手縫いの中で一番丈夫な縫い方です。厚地の生地を縫うときに使います。
2-4.ぐし縫い
並縫いの縫い目を細かくしたもの。
針先だけを動かして等間隔に縫う方法です。
- 布を縫い縮める。
- カーブの伸び止め。
- そで端のミシン代わり。
以上のような場合に使います。0.2cmくらいの間隔で縫うのが基本で使う部分・目的・布の種類・厚みによって針目は調節しましょう。
2-5.千鳥がけ
ほつれそうな布端をしっかり止める縫い方。布地を折って、裁ち目のまま押さえつける場合に使います。まつり縫いより丈夫で、パンツ裾の始末や、ファスナーの端を縫い代に縫い止めるときにベンチです。
特に、ほつれやすい布地は捨てミシンをかけてから行います。
2-6.星止め
0.1cmほどの小さな縫い目で、目立たないように縫う方法。
2枚の布地を止めるときや、ファスナーを縫いつけるときなどに使います。ミシンステッチをかける代わりに星止めをする場合があり、目立たず服の型崩れが起きません。
2-7.袋縫い
ほつれやすい布や薄地に適した縫い方。縫い代を細くしたいときにもこの方法を使いますが、厚地には不向きです。
布を外表に合わせ、でき上がり線から0.5〜0.7cmの外側を縫います。縫い代を細く切りそろえ、でき上がり線と縫い線の幅よりもやや細くしましょう。縫い代をアイロンで割り、縫い目を内側(中表)にしてアイロンで押さえます。でき上がり線を並縫いやミシン縫いをして完成です。
2-8.まつり縫い
一方の布端をほかの布へとじる方法。
布地端を直接とじるときなどに使い、縫い目が目立たないように縫います。すそや袖口などの縫い代を止めつける方法で、糸はゆるめにするのがポイントです。
2-9.縦まつり
糸目が縦に並ぶように縫っていきます。裏つき袖の袖口始末や、アップリケなどを縫い付けるときに使いましょう。
2-10.コの字まつり
布の折り山同士を合わせて、コの字を描くように縫っていく方法です。表に縫い目を出したくないときに使いましょう。
3.手ぬぐいを活用しよう
縫い方をマスターすると、色々なものを自分で作りたくなりますよね。そこで、本記事でおススメなのが手ぬぐいです。今ではおしゃれな手ぬぐいが簡単に手に入ります。
ここでは、そんな手ぬぐいを使ったハンドメイドアイテムをご紹介。
3-1.手ぬぐいで入れ物を作る
手ぬぐいを利用して、小ぶりな巾着ポーチを縫うことができます。小さいポーチはあるだけで便利です。
子どもがいる人は、ティッシュやハンカチなどを入れるのにちょうどよいポケットを作ることもできます。また、メガネケースを作る人もいるようです。
さらに、手ぬぐいで縦長のバッグを縫うこともできます。手ぬぐいは肌触りが優しいので、ストレスフリーなバッグを作るのに最適です。
3-2.お弁当グッズを作る
手ぬぐいをリメイクして、簡単なランチバックやお弁当袋を作ることができます。袋を作るのが難しいようであれば、あずま袋がおススメです。三等分に折って交互に端を縫うだけで作ることもできます。また、用途に合わせた大きさのランチョンマットをお弁当袋と共に作るといいでしょう。
3-3.子ども関係の衣類を作る
子どもの成長はとても早いです。そこで、手ぬぐいで手作りすれば衣服類の費用を抑えることができます。手ぬぐいならば子どもの肌にも優しいため安心です。
たとえば、ワンピースを作ることができます。手ぬぐいを2つ折りにして、首部分をくり抜いて縫い、ゴムを通しましょう。袖部分を残して両側を斜めに縫います。あとは、裾を3つ折りにして縫うとワンピースができあがり。また、ゴム入りのスカートなら手ぬぐい2枚で完成します。
さらに、手ぬぐいで甚平やズボンを作ることも。夏場に便利なアイテムです。
ほかには帽子、よだれかけなど手ぬぐいの用途はさまざま。特に、よだれかけは何枚あっても重宝します。
3-4.手ぬぐいで作る生活用品
手ぬぐいを利用すればティッシュカバーを作ることも。また、トイレットペーパーカバーを作る人もいるようです。
4.まとめ
いかがでしたか?
この記事では手縫いの魅力と、縫い方の種類について紹介しました。さいごに、大事な部分をまとめておきましょう。
- 手縫いを始める前に道具を準備する。
- 縫い方は布に併せて選ぶ。
- 手ぬぐいはさまざまなものに縫うことができる。
手軽に手に入れることができる手ぬぐい。その手ぬぐいを使って、あなたも自分だけのバッグなどを作りませんか?