お年賀に手ぬぐいを送る意味は? 特別な手ぬぐいを用意する方法も紹介


お年賀に手ぬぐいを贈る意味は何なのか、慣習は知っているけれども意味を知らない方は多いのではないでしょうか。お世話になっている人やご贔屓の方に手ぬぐいを贈りたいと思っていても、意味を知らなければ迷いや不安が生まれてしまいます。また、お年賀手ぬぐいを贈る際のマナーもあるので気をつけなければなりません。

本記事では、お年賀に手ぬぐいを贈る意味やマナーなどについて解説します。

  1. お年賀に手ぬぐいを贈る意味は?
  2. お年賀手ぬぐいを贈る際のマナーを知ろう!
  3. 特別なお年賀手ぬぐいを用意するには?
  4. お年賀の手ぬぐいに関してよくある質問

この記事を読むことで、特別なお年賀手ぬぐいの製作方法なども分かります。気になっている方はぜひ参考にしてください。

1.お年賀に手ぬぐいを贈る意味は?

最初に、お年賀に手ぬぐいを贈る意味をチェックしておきましょう。

1-1.江戸時代から始まった日本の慣習

お年賀手ぬぐいやお年賀タオルというものは、江戸時代が始まりだといわれている日本特有の慣習です。当時の歌舞伎役者がご贔屓(ひいき)のお客に、新年の挨拶として手ぬぐいを配ったことが由来とされています。現在は手ぬぐいから普段使うことの多いタオルを贈っている方が多いのですが、新年の挨拶としてお年賀手ぬぐいを選ばれる方も増加中です。お年賀手ぬぐいは、会社の取引先に贈ったり、小売店がお客への年始の挨拶に持参したり、来店したお客に贈ったりするなど、さまざまなシーンで活躍しています。

1-2.新年を迎えるにあたり感謝を込めて

前述したように、歌舞伎役者がご贔屓のお客に新年の挨拶を含めて贈るのがお年賀手ぬぐいです。新年の挨拶として贈るアイテムでもありますが、そこには新年を迎えるにあたっての感謝の気持ちも含まれています。新年の挨拶だけでは手持ちぶさた・失礼になるかもしれないと思っている方は、日ごろの感謝の気持ちを込めてお年賀手ぬぐいを贈るのがぴったりです。感謝の気持ちが込められているものは、誰にとっても贈られて嬉しいものといえるでしょう。

1-3.手ぬぐいはたくさんの人に喜ばれるアイテム

日ごろの感謝の気持ちを込めて贈るものはたくさんありますが、手ぬぐいは年代や性別問わずに多くの人から喜ばれるアイテムです。手ぬぐいやタオルはいくつあっても困らないものですし、特に手ぬぐいは日本の織物の歴史が詰まっています。最近では、海外人気も強まっているのです。海外のお客やお世話になっている人がいれば、お年賀手ぬぐいを贈ると喜ばれるでしょう。手ぬぐいは使うだけでなく、飾って楽しむこともできます。デザイン性の高い手ぬぐいなら、インテリアとしても活用できるでしょう。

1-4.オリジナリティーあふれる特別感

お年賀手ぬぐいといえば、厚すぎず薄すぎない白いシンプルなデザインが定番となっています。けれども、それだけは味気ないので、最近ではカラー系・柄系なども好まれているのです。既存の手ぬぐいを選ぶ方もいますが、感謝の気持ちを込めてオリジナリティーあふれるデザインにするのもいいでしょう。手ぬぐいはオリジナル製作ができるため、小売店のロゴや名前を入れたり、オリジナルの柄を作ったりすることも可能です。ちなみに、江戸時代の歌舞伎役者は家紋や図柄を入れて贈っていました。そのほうが宣伝効果にもつながります。

2.お年賀手ぬぐいを贈る際のマナーを知ろう!

ここでは、お年賀手ぬぐいを贈る際のマナーを解説します。

2-1.お中元・お歳暮と同じ季節行事

お年賀手ぬぐいは絶対に贈らなければならないというわけではありませんが、お中元やお歳暮のように季節行事の1つです。前述したように、お年賀は新年の挨拶とともにお礼の気持ちを込めて贈るものなので、日本古来の文化であること・大人であれば知っておきたいマナーであることを理解しておきましょう。新年に挨拶へ向かう場所があったり、いつもお世話になっている人だったり、ご贔屓のお客がいたりする際は、お年賀の手ぬぐいを贈り感謝の気持ちを伝えてください。きちんとお礼の気持ちを込めてお年賀を贈ることができる大人は、好印象を持たれるでしょう。

2-2.贈る時期は松の内と呼ばれる1月15日まで

お年賀を贈る時期としては、新年から1月15日までといわれています。1月15日は松の内とも呼ばれており、正月に飾る松飾り(門松)を立てておく期間のことです。松の内までは新年の挨拶が可能なので「明けましておめでとうございます」と伝えることができるでしょう。松の内が過ぎて、新年明けて会う人には「新年のご挨拶が遅れましたが、今年もよろしくお願いいたします」と伝えるのがベストです。そのため、お年賀も松の内まで贈るのがマナーとされています。ただし、メールなどで新年の挨拶を済ませる場合もあるので、時期をずらしてお年賀手ぬぐいを贈るのもいいでしょう。

2-3.贈るときは折り目を正しく

お年賀手ぬぐいやタオルを贈る際は、折り目を正しくすることがマナーとされています。新年の挨拶をした後にお年賀手ぬぐいを渡すことになりますが、このときの手ぬぐいには自分から熨斗(のし)の表書きが読めるようにするのがベストです。そして、手ぬぐいをそろえたまま相手のほうに向きを変えて、「どうぞお納めください」と渡しましょう。ここで、最初からお年賀手ぬぐいを手に持って挨拶をしたり、取り出したときに熨斗の向きが相手から読めたりするのはタブーです。また、熨斗の水引の本数は5本または7本にして、太く濃い字で表書きを書きましょう。

2-4.お年賀手ぬぐいの本数は決まっていない

お年賀手ぬぐいをいくつ相手に贈ればいいのか悩みがちですが、基本的に本数は決まっていません。だいたい1~2本贈るケースがほとんどです。会社の取引先に贈るのであれば、1社あたり2本程度を目安にするといいでしょう。従業員数に合わせたり、取引が多いからと手ぬぐいの数を増やしたりする必要はありません。あまりにもお年賀手ぬぐいをたくさん贈ると、先方も気が引けてしまう恐れがあります。また、挨拶まわりの際は制服またはスーツを着用するのがマナーです。身だしなみにもしっかりと気を引き締めてください。

3.特別なお年賀手ぬぐいを用意するには?

それでは、特別なお年賀手ぬぐいを製作する方法やポイントを解説します。

3-1.オリジナル製作を行っている業者に依頼する

特別なお年賀手ぬぐいを作りたい方は、オリジナル製作を受け付けている専門業社へ依頼することになるでしょう。手ぬぐいやタオルなどオリジナル製作を行っている業者はたくさんあります。なるべく、オリジナル製作の実績がある業者へ依頼することが大切です。実績があるところほど依頼が多いということなので、品質やサービスに対する信用度が高まります。実際に、オリジナル手ぬぐいを作ったけれど品質が悪かった……というトラブルが起きているので、製作業者選びは十分に注意しておかなければなりません。

3-2.プリントと本染めの違い

お年賀手ぬぐいを製作する場合、どのように製作するのか方法に注目してください。主な製作方法としては、プリントと本染めの2つがあります。それぞれのメリット・デメリットをしっかりと把握しておきましょう。

3-2-1.安定した品質のいいプリント

プリント手ぬぐいの大きなメリットは、安定した品質のいい手ぬぐいを低価格で製作できる点です。本染めよりも細かい線を表現することができるため、凝ったデザインにしたい方はプリントをおすすめします。また、プリントは色指定が可能ですのでほぼイメージどおりに近い色で表現できるでしょう。短納期対応や量産ができるのも大きなメリットです。ただし、本染めのような高級感や独特な風合いがないのがデメリットとなります。

3-2-2.高級感のある本染め

本染めの大きなメリットは、高級感や独特の風合いがあることです。お年賀は新年の挨拶に贈るものなので、質にこだわっている方が多いでしょう。その際は、プリントよりも本染めのほうが納得のいく仕上がりになります。また、染料の裏抜けがいいので両面から模様を楽しめたり、ソフトな手ざわりだったりするのが魅力です。ただし、細かいデザインはつぶれてしまう恐れがあるため、大きなデザインしかできないのがデメリットといえるでしょう。

3-3.見積書の内容を細部まで確認する

製作業者に依頼する際、見積書の内容をきちんと細部まで確認することが大切です。デザインやサイズ・製作業者・製作方法などによって費用が大きく異なります。あくまで目安となりますが、1枚あたり120~1,000円が目安になるでしょう。枚数が多くなるほど費用は高くなります。けれども、1枚単価は発注数が大きくなるほど安くなるでしょう。具体的な費用が知りたい方は、製作業者に無料見積もりを依頼してください。複数の製作業者を比較することで、だいたいの目安が分かりやすくなります。

3-4.製作業者選びのポイントをチェック!

どの製作業者に依頼すればいいのか分からない方は、業者選びのポイントとして以下の項目を参考にしてください。

  • オリジナル手ぬぐいの製作実績があるか
  • 手ぬぐいの種類が選べるなど、選択肢が豊富か
  • スタッフの対応が丁寧でスピーディーか
  • どのような質問にも分かりやすく答えてくれるか
  • 口コミや評判がいいか
  • 見積書の内容が具体的に記載されているか
  • 製作例がホームページ等に記載されているか

上記のポイントを踏まえた上で、複数の製作業者を比較することが大切です。

4.お年賀の手ぬぐいに関してよくある質問

お年賀の手ぬぐいに関する質問を5つピックアップしてみました。

Q.お年賀手ぬぐいは全国共通の慣習か?
A.実は、関西ではほぼやっていないようです。関東方面の慣習になっているようで、ほかの地方ではなじみのない習慣となっています。全国共通ではありませんが、お年賀手ぬぐいを新年の挨拶と一緒に渡すことで、ご贔屓にしていたお客へ感謝の気持ちが伝わりやすくなるでしょう。どの年代でも喜ばれるアイテムだからこそ、習慣のない地域でも贈ってみてください。

Q.図柄パターンにはどんなものがあるのか?
A.製作業者によって異なりますが、主に以下のような図柄パターンがあります。

  • 白色1色:白地に柄が全体の30%程度が反映され、柄は1色染色したもの
  • 白地多色:白地に柄が全体の30%程度が反映され、柄は2色染色したもの
  • 総柄1色:白地に柄が全体の半分以上が反映され、柄は1色染色したもの
  • 総型多色:白地に柄が全体の半分以上が反映され、柄は2色以上染色したもの
  • 地染め1色:ベタ地で1色染色したもの、柄は白抜き
  • 地染め多色:ベタ地で1色染色したもの、柄は1色以上染色

Q.ロット数とは?
A.1回で生産する製品数量のことです。最小ロット数が100枚の場合は、100枚以下の受注ができないので注意しなければなりません。生産数量を少なく依頼したい方は、最小ロット数が小さい製作業者に依頼するといいでしょう。スズキネでは、50枚からの注文が可能です。

Q.サイズの種類は?
A.主な手ぬぐいのサイズは以下のとおりです。

  • 通常サイズ:W90cm×H33cm
  • 大判・剣道用サイズ:W100cm×H33cm
  • ハンカチ手ぬぐい:W33cm×H33cm

上記以外のサイズでも製作が可能な業者があるため、詳細は製作業者に問い合わせてください。

Q.製作業者に依頼する際の注意点は?
A.「イメージどおりと完成品がまったく違う」というトラブルが発生する可能性があるため、製作業者との入念な打ち合わせが大切なポイントとなります。後でトラブルにならないためにも、きちんとデザイン案の確認をしてください。気になる要素やポイントがあれば、製作業者に確認して解決してから依頼しましょう。

まとめ

お年賀に贈る手ぬぐいには、日ごろの感謝が込められているものです。お世話になっている人や取引先・ご贔屓のお客に新年の挨拶と一緒に贈ります。手ぬぐいは年代や性別問わずに喜ばれるアイテムなので、お年賀にぴったりのアイテムといえるでしょう。オリジナルのお年賀手ぬぐいを製作したい場合は、専門業者に依頼してください。オリジナル製作の実績がある業者に依頼すれば、理想のデザインに仕上がるでしょう。

スズキネは、明治時代から数々の繊維品を扱う店として営業を始め、現在は手ぬぐいを看板商品として、ポーチやハンカチなどさまざまなオリジナルの布製品を製造している会社です。当社が扱っている手ぬぐいは国内の自社工場で製造しており、価格は1枚149円~とリーズナブルとなっています。お年賀はお世話になっている方に「今年もよろしくお願いします」という意味を込めて贈る大切な品物です。オリジナルの手ぬぐいならば宣伝効果も高いことでしょう。ぜひ、当社にご相談ください。ご来社いただければ、生地見本・プリント見本・形状見本などの現物サンプルを見ながら詳細仕様を確認していただくこともできます。

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