手ぬぐいの柄にはどんな意味がある? 知っておきたいポイントを紹介!
昔から実用的な使い方以外に、ファッションアイテムや粗品として使われてきた手ぬぐい。その柄にはたくさんの種類と意味があります。そこで、今回は手ぬぐいの柄の種類と意味をご紹介しましょう。よく見かける柄にも、いろいろな願いがこめられています。それを知れば、より手ぬぐいを選ぶのが楽しくなるでしょう。
また、手ぬぐいの柄の意味を知れば、用途に合わせた手ぬぐいを送ることも可能です。手ぬぐいに興味がある方は、ぜひこの記事を読んでみてくださいね。
1.手ぬぐいに染められる柄は?
まず始めに、手ぬぐいにはどのような柄が染められるのかをご紹介しましょう。伝統的なものから、現代的なものまでいろいろなものがあります。
1-1.模様
豆絞りに代表される、細かい図柄です。江戸文様、歌舞伎文様と呼ばれる伝統的なものから、自転車やロボットなど現代的なものまでいろいろあります。どんな洋服や着物にもマッチしやすいので、持ち歩くのにも便利でしょう。また、お祭りなどにチームで参加する際、おそろいの手ぬぐいを持ち歩くとかっこいいです。
1-2.絵
最近は、手ぬぐい一面にひとつの絵を染め抜いたものも多いでしょう。有名な絵をプリントしたものもあり、絵画のように飾ったりできます。模様の手ぬぐいに比べると1枚の値段は高いですが、千円~二千円くらいと絵画よりも安価です。季節に合わせた絵を持ち歩くのもすてきでしょう。また、販促品や記念品として大きな図柄を染めて配る人も多いです。
1-3.宣伝
現在はタオルが粗品の代表的なものになっていますが、かつては手ぬぐいが盛んに配られました。そのような手ぬぐいには、宣伝文句や企業名などが染められることが多いのです。現在でも、手ぬぐいを宣伝に使っているところもあります。また、開店記念などで販売される手ぬぐいも宣伝の一種でしょう。
2.手ぬぐいの柄にはどんな意味があるの?
では、手ぬぐいの柄にはどんな意味があるのでしょうか? この項には、手ぬぐいに染められる柄の意味をご紹介していきます。
2-1.吉祥柄(きっしょうがら)
青海波(せいがいは)や麻の葉、矢がすり、などは皆おめでたい意味がある柄です。泥棒がかつぐ風呂敷の柄というイメージの強い唐草模様も、もともとはよいことがずっと続きますようにというおめでたい柄。また、手ぬぐいといえば細かい水玉模様の豆絞りですが、この豆絞りには「子孫繁栄」という意味があります。豆は、一粒まけばたくさんの実がなるのです。これが、子どもがたくさん生まれますようにという願いに使われるようになりました。また、手ぬぐいはコウモリの柄も多いのですが、コウモリは中国で非常におめでたい動物として扱われています。
2-2.流行(りゅうこう)柄
七宝模様や市松模様などは、江戸時代に大流行(りゅうこう)した模様です。今では古典的な柄というイメージが強い模様ですが、かつては斬新な模様だったことでしょう。現在の手ぬぐいに使われている新しい模様も、100年後には古典模様となっているかもしれません。また、吉原格子のように「入ったら出られない」「縁結び」のように悲しい意味とおめでたい意味の2種類の意味を持つ模様もあります。
2-3.歌舞伎柄
江戸時代、歌舞伎役者が名前や屋号を絵文字にして着物に模様として染め抜くことがありました。最も有名なのは、7代目の市川團十郎が愛用した「かまわぬ」の柄でしょう。刃物のカマと円とひらがなのぬが続いていて、「かまわぬ」と読めるようになっています。このほかにも、ミステリー小説で有名になった「よきことをきく」(オノと琴柱(ことじ)と菊)や菊五郎格子などもあるのです。意味が分かるととても面白いものばかりでしょう。
3.お祝いに手ぬぐいを送ろう
さて、このように手ぬぐいの柄にはおめでたい意味があります。ですから、お祝いに送るのにもぴったりです。結婚や出産をしたお友達には、現金をお祝いとして贈ることも多いでしょう。そのときにおめでたい柄の手ぬぐいと一緒に送れば、現金だけを送るよりも心がこもります。手ぬぐいは乾きやすく洗いやすいので何にでも使えるのです。また、かさ張らないので何枚あっても気になりません。
4.手ぬぐいと着物の柄をそろえてもオシャレ
手ぬぐいの柄は、浴衣や着物の模様に使われているものが多いです。矢がすりといえば、大正時代に女学生が着ていた着物の柄を思い浮かべる方も少なくないでしょう。また、かまわぬやよくことをきく、といった歌舞伎模様は浴衣の柄としてもポピュラーです。来年の夏には、手ぬぐいと浴衣をおそろいにしてお出かけしてもオシャレでしょう。さらに、トンボやウサギなどの動物模様も、「前進」「常勝」といった意味があります。受験のおまもりがわりに、ミニ手ぬぐいを持っていってもよいでしょう。
5.手ぬぐいはオーダーメイドしやすい!
落語家や歌舞伎役者などが、お得意様に屋号や名前などを染めた手ぬぐいを配ることは、珍しくありません。また、イベントの物販やお土産物としても手ぬぐいは定番商品です。手ぬぐいは幅の広い木綿の布なので、柄や絵が染めやすくなっています。ですから、ほかの布製品よりも安価に作ることができるのです。卒業記念やサークルの記念アイテムを作るというときに、どうせならば実用的なものが欲しいという方は多いでしょう。
また、販促品に何かよいアイテムはないか、と考えている企業もあるかと思います。手ぬぐいというと、古典的であまり使われないイメージがありますが、そんなことはありません。今は、オシャレな柄の手ぬぐいをたくさん売っている専門店もあるくらいなのです。
手ぬぐいを飾る専用の額なども出てきています。手を拭くグッズとしては、タオルにとってかわられたように思える手ぬぐいですが、夏はハンカチよりも汗をぬぐいやすくタオルよりもかさ張らないということで人気も高いのです。ですから、柄を工夫すれば需要の高いグッズができるでしょう。今は、いろいろな業者がオリジナルの手ぬぐいを作成してくれます。中にはメールで無料相談を受けつけてくれるところもあるので、記念グッズや販促品の作成に頭を悩ませている方は、一度相談をしてみるとよいでしょう。手ぬぐいは腐らず、薄いのでかさ張りませんから保管も簡単です。
スズキネでも、完全国内生産でオリジナルの手ぬぐい製作を承っています。お客様のご希望に合わせて小ロットから大ロットまで注文が可能です。記念品から企業のノベルティグッズまで、お気軽にご相談ください。サイト内から無料見積もりの申し込みが可能です。また、実際にお客様と対面してデザインの打ち合わせを行いますので、細かい要望にもできるだけ対応いたします。
おわりに
今回は手ぬぐいの柄の種類や意味についてご説明しました。
まとめると
- 手ぬぐいの柄にはおめでたい意味のあるものが多い。
- 大きな絵が染め抜かれた手ぬぐいは絵画の代わりに飾っても楽しい。
- 手ぬぐいの柄と浴衣や着物の柄をそろえるのもオシャレ。
ということです。今は、「これが手ぬぐい!?」と思うようなモダンで現代的な柄もたくさんあります。これからの季節ものとしては、ハロウィンのかぼちゃ柄やサンタクロース柄の手ぬぐいも種類豊富です。毎日の生活で季節を感じたいという場合は、季節の柄に合わせた手ぬぐいを飾ってみても面白いでしょう。また、お祭りやスポーツ観戦などでおめでたい柄や勝利を祈願する柄の手ぬぐいを持っていくと、意味を知っている人から「おっ」と思われるかもしれません。工夫次第でいろいろな楽しみ方ができるのも、手ぬぐいの魅力のひとつです。