反応染めの手ぬぐいとは? 魅力や製作ポイントなどを徹底解説!


手ぬぐいは染色方法によって色合いや肌触りなどが異なります。

反応染めの場合、どのような手ぬぐいになるのか、どのような過程で作るのかなど悩んでいる方は多いでしょう。オリジナルの手ぬぐいを製作する際は、染色方法の特徴をしっかりと把握することが大切です。

本記事では、反応染めの手ぬぐいについて詳しく説明します。

  1. 反応染め手ぬぐいとは?
  2. オリジナル手ぬぐいのメリットは?
  3. 反応染め手ぬぐいの製作過程
  4. オリジナル手ぬぐいを発注する方法とポイント
  5. 手ぬぐいに関してよくある質問

この記事を読むことで、反応染めの手ぬぐいを製作する方法やポイントなども分かります。気になっている方はぜひ参考にしてください。

1.反応染め手ぬぐいとは?

まずは、反応染め手ぬぐいの特徴と魅力をチェックしましょう。

1-1.化学反応を起こして色を固着させる

反応染めは本染めの一種で、布上で化学反応を起こし、色を固着させる染色方法のことです。手ぬぐいの製作においてさまざまな染色方法がありますが、反応染めは質感のいい手ぬぐいに仕上がるのが特徴となります。もともと、手ぬぐいは日本文化の象徴として知られており、染色方法によっては個性を出すことも可能です。反応染めは和の雰囲気が感じられる仕上がりになるため、海外の方への贈り物としても選ばれています。

1-2.キレイな発色と生地の風合い

反応染め手ぬぐいの魅力は、キレイな発色と生地の風合いです。細かい粒子の染料が生地の中にまで均一にしっかりと染み込むので、発色がキレイに出てきます。非常に細かいデザインを繊細に表現したいときにも、ピッタリの染色方法といえるでしょう。また、生地の風合いをそのまま残した状態で染色できるのも、反応染めの特徴です。洗濯するうちに生地の風合いが失われていく手ぬぐいもありますが、反応染めはそのような心配もありません。

1-3.透過率の高さ

反応染めの手ぬぐいは、ほかの染色方法よりも透過率が高いことで知られています。透過率が高くなるほど、印刷されたデザインが裏抜けしやすくなるでしょう。表のデザインや色合いを裏面にも見せたい方は、透過率が高い反応染めをおすすめします。ただし、染色を行う箇所によっては、染料が裏に抜けないケースもあるので事前の確認が大切です。

1-4.贈り物や販売用として

反応染めの手ぬぐいは、贈り物や販売用として活用するのがおすすめです。オリジナル手ぬぐいは、ノベルティーなど無料配布をするアイテムとして選ばれることもありますが、反応染めはフルカラー印刷のプリントよりもコストがかかります。そのため、反応染め手ぬぐいは、店舗内でオリジナル手ぬぐいを販売したり、周年記念などの記念品としてプレゼントしたりするのに適しているでしょう。

2.オリジナル手ぬぐいのメリットは?

ここでは、オリジナル手ぬぐいのメリットを解説します。

2-1.オリジナルデザインで製作できる

オリジナルで手ぬぐいを製作するメリットは、自分たちだけで考えたデザインで作れることです。既存柄ではなく、オリジナルのデザインを手ぬぐいに反映させることができます。たとえば、店舗用のオリジナル手ぬぐいとして販売する場合、店舗の名前やロゴを入れるだけでもオリジナル性を出すことができるでしょう。実際に、企業の創立記念パーティーなどでは、企業の名前と周年記念日を入れた手ぬぐいを贈ることもあります。

2-2.年代・性別を問わない

トートバッグやボールペンなど、販促品やノベルティーにはたくさんの商品があります。製作目的や用途に合わせて商品を選ぶのがポイントですが、受け取る人にとって使い道がない商品はすぐに捨てられてしまう恐れがあるでしょう。手ぬぐいは年代や性別を問わずに喜ばれるアイテムなので、販促品や贈り物として最適です。オリジナル手ぬぐいは多くの人に喜ばれるのはもちろん、幅広い用途で活用できるのも魅力といえます。

2-3.さまざまなシーンで使用できる

オリジナル手ぬぐいは、さまざまなシーンで使用できるメリットがあります。手ぬぐいといえば、汗や水滴を拭くためのアイテムとして認知されていますが、お弁当を包んだり、小物を運んだり、インテリアとして飾ったりすることも可能です。手ぬぐいは吸水性に優れており、小さくたたむこともできるので、場所を選ばずにいろいろな場面で活用できるメリットがあります。

3.反応染め手ぬぐいの製作過程

ここでは、反応染め手ぬぐいの製作過程を解説します。

3-1.汚れを落とす

まずは、染色を施す前に、手ぬぐいの生地に付着している汚れを取り除きます。ホコリなどの汚れが付着したまま染色へ進んでしまうと、染色にムラができたり、キレイに染まらなかったりする恐れがあるからです。また、不純物や汚れを脱色し、統一感のある色に仕上げるための漂白作業も行います。原料の種類によっては生地が傷む可能性もあるため、漂白作業を行わないケースもあるので事前に確認しておきましょう。

3-2.型・色づくり

お客様からデータで預かったデザインを確認した後、下絵を作成します。下絵に基づいて型を作成した後、数種類の染料を組み合わせながら色も作る流れです。製作業者によって異なりますが、数千色以上の色合わせが可能なところもあります。なお、型は色数と同じ数を用意するのが基本です。

3-3.染色と蒸し

次に、大きなヘラを用いて生地を染色していきます。色数分の型に合わせて染めていき、染色後にしっかりと乾かす流れです。乾かした後は染料を生地に固着させるため、蒸し釡で蒸す必要があります。固着剤を使用するケースもありますが、蒸すケースがほとんどです。

3-4.水洗い・乾燥

染色を終えた後は、水洗いの作業へと進みます。手ぬぐいを専用の水洗機にかけ、余分な染料と糊(のり)を丁寧に洗い落とし、しっかりと乾燥させることが大切です。染色後、生地の表面に付着している汚れを取り除く作業は「ソーピング」と呼ばれています。ソーピング剤という特殊な素材を使用し作業を行うのが一般的で、ソーピング剤は素材に合わせて適宜な種類を使用するのがポイントです。

3-5.業者に製作過程を確認する

反応染め手ぬぐいの製作過程は、製作業者によって異なる点があります。基本的に、オリジナルの製作を行っている業者へ依頼することになりますが、正式に依頼する前に、どのような方法で手ぬぐいを作るのか、流れをしっかりと確認してください。製作過程で分からないことがあればそのままにせず、納得できるまで製作業者に尋ねましょう。分からないことや疑問点をそのままにしておくと、後で製作業者とトラブルになる恐れがあるので注意が必要です。

4.オリジナル手ぬぐいを発注する方法とポイント

ここでは、オリジナル手ぬぐいを発注する方法とポイントを解説します。

4-1.製作業者選びが大切なポイント

オリジナル手ぬぐいを発注する先として、製作業者選びは慎重に行いましょう。オリジナル手ぬぐいの製作を行っている業者の中には、品質の悪い手ぬぐいを製作する悪徳業者が存在しています。「見積書には記載されていない追加費用を請求された」「イメージとは違う」というトラブルが起きる可能性もあるため、製作業者選びは大切なポイントです。なお、どの製作業者に依頼すべきか分からない場合は、下記のポイントを参考にしてください。

  • オリジナル手ぬぐいの製作実績があるか
  • 製作事例がホームページ等に掲載されているか
  • 見積書の内容が具体的に記載されているか
  • 口コミや評判がいいか
  • スタッフの対応が丁寧でスピーディーか

上記のポイントを踏まえた上で、複数の製作業者を比較することが大切です。複数の製作業者を比較することで、悪徳業者と優良業者が見極めやすくなります。

4-2.基本仕様を確認する

製作業者によって、オリジナル手ぬぐいの基本仕様が異なります。染色方法はもちろんのこと、サイズ・材質など、どのような手ぬぐいが製作できるのか確認してください。また、製作目的や用途に合わせた基本仕様を考えることも大切なポイントです。参考として、布製品のオリジナル製作を行っているスズキネの手ぬぐい(反応染め)基本仕様をピックアップしてみました。

  • サイズ:(通常)幅90cm×横33cm、(大判・剣道用)幅100cm×横33cm
  • 材質:文(綿100%)

なお、反応染め手ぬぐいの場合、最大色数は5色までとなります。

4-3.目的・用途を踏まえたデザイン

オリジナル手ぬぐいはデザインを自由に考えることができますが、目的と用途を踏まえたデザインにするのがポイントです。たとえば、イベント限定としてオリジナル手ぬぐいを販売する場合は、イベント名を入れたり、イベントのテーマに合わせたデザインにしたりするといいでしょう。製作目的と用途が明確になっていれば、デザインもしやすくなるはずです。どのようなデザインにすべきか悩む際は、製作業者に相談してください。

4-4.オリジナル手ぬぐいの製作ならスズキネへ

どの製作業者に依頼すべきか悩んでいる方は、ぜひスズキネにご依頼ください。布製品のオリジナル製作を行っているスズキネでは、プリントと本染めのオリジナル手ぬぐいを手がけています。染料シルクスクリーンでの反応染めにも対応しており、細かいデザインの表現が可能です。1デザイン100枚より受注しているので、反応染め手ぬぐいの製作を検討している方はぜひ一度お問い合わせください。

5.手ぬぐいに関してよくある質問

手ぬぐいに関する質問を5つピックアップしてみました。

Q.反応染め手ぬぐいのデメリットは?
A.1枚あたりのコストが、ほかの染色方法よりも割高になることです。できるだけコストを抑えたい方は、まとめて発注することをおすすめします。たとえば、スズキネの場合、500枚以上の発注であれば、コスト面を抑えることが可能です。また、デザインによっては、色の裏抜けが5~8割程度になるのもデメリットとなります。裏面にまでしっかりと色を出したい方は、反応染めよりも本染めのほうがいいでしょう。

Q.プリント手ぬぐいとの違いは?
A.反応染めは本染めの一種ですので、独特な風合いを出すことができます。一方、プリント手ぬぐいは本染めのような独特な風合いを出すことはできません。また、裏面までインクが浸透しにくく、裏面は白っぽくなる可能性があります。さらに、反応染めは肌触り感がソフトですが、プリント手ぬぐいは表面の肌触りが硬くなりがちです。

Q.デザインはどのように作るのか?
A.一般的に、オリジナルデザインの手ぬぐいを製作する際は、自分でAdobe Illustratorなどのソフトを使用してデザインのデータを作ることになります。作成したデザインデータは製作業者へメールで送るか、CD-Rなどのメディアに保存して郵送することになるでしょう。自分でデザインデータが作成できない場合は、簡単なスケッチやラフ画を製作業者に見せてデータ化してもらうことも可能です。

Q.製作を依頼する前にチェックすべきことは?
A.見積書の内容をしっかりと確認することです。見積書には、どのような作業にいくらかかるのか、どのような素材を使用するのかなど具体的に記載されています。見積書が大ざっぱになっている製作業者は悪徳業者の可能性が高いので注意が必要です。また、念のために、追加費用が発生するケースもチェックしておきましょう。

Q.製作業者とよくあるトラブルは?
A.よくあるのは「イメージと違った」というトラブルです。想像していた仕上がりとはまったく違うものになっているのは、製作業者との打ち合わせ不足が大きな原因といえるでしょう。しっかりとデザインを確認していなかったり、要望を製作業者へ伝えていなかったりすることが原因でイメージとは異なる仕上がりになります。このようなトラブルを防ぐために、できれば実物を見せてもらいましょう。実物の反応染め手ぬぐいを見せてもらうことで、質感や肌触りなどもチェックできます。

まとめ

いかがでしたか? 反応染めの手ぬぐいは、キレイな発色と生地の風合いが大きな魅力です。プリント手ぬぐいよりもコストはかかりますが、贈り物やイベントなどの販売グッズとして最適なアイテムとなります。製作業者によって仕上がりが異なるため、なるべく反応染め手ぬぐいの制作実績がある業者に依頼してください。布製品のオリジナル製作を行っているスズキネでは、創業100年の実績があります。無料相談も受け付けていますので、ぜひ一度お問い合わせください。


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