暑さ対策に手ぬぐいを活用する方法は!?
7月も半ばを過ぎ、いよいよ夏本番になりました。気温が30度以上になる日も増えて、暑さ対策をする人も増えているでしょう。実は、手ぬぐいを使って暑さ対策ができるのです。
そこで、今回は手ぬぐいを使った暑さ対策や冷房対策をご紹介します。タオルの普及と同時に活躍の場が少なくなってしまった手ぬぐいですが、今年の夏は暑さ対策に活用してみませんか? また、夏の風物詩である浴衣を着るときも手ぬぐいが大活躍するのですよ。
1.手ぬぐいのメリットは?
夏になると外出するときにハンカチやハンドタオルが欠かせない、という方は多いと思います。では、手ぬぐいはハンカチやハンドタオルに比べてどのようなメリットがあるのでしょうか? この項では、その一例をご紹介します。
1-1.薄い
手ぬぐいは、ハンドタオルに比べるとかなり薄手です。ですからハンドタオルよりも大きいですが、かさばりません。ポケットやバッグの中にもスムーズに入るでしょう。また、薄いということは、それだけ乾きが早いということ。大量の汗をぬぐっても水にひたしても、真夏ならば時間も干せば乾いてしまいます。
1-2.大きい
手ぬぐいはハンカチやハンドタオルに比べると大きいです。ですから、汗をたっぷりと拭けます。また、大きければ汗を拭く以外にも首にまいたりものを包んだり、目隠しになったりといろいろな使い方ができるでしょう。
1-3.和装に合う
夏は浴衣の季節です。着物は敷居が高いけれども浴衣なら、と思っている方も多いでしょう。また、お子様に浴衣を着せる方もいると思います。涼しげに見える浴衣ですが、実はけっこう暑いのです。浴衣を着て歩くならば、汗を拭くものが必須でしょう。
そして、やはり和装にはハンドタオルやハンカチよりも手ぬぐいが似合います。男性ならば、粋な柄の手ぬぐいを首にかけてもすてきでしょう。
2.手ぬぐいを使った暑さ対策
では、手ぬぐいを使った暑さ対策にはどのようなものがあるのでしょうか? この項では、その一例をご紹介します。
2-1.首を冷やす
首筋やわきの下など、太い血管が通っているところを冷やすと体が冷えて熱中症対策になります。今は、専用のネッククーラーも売っていますが、手ぬぐいをそのまま水にひたして硬く絞って首にまいてもよいでしょう。手ぬぐいは長さがありますから、首にまくにはちょうどよいです。
また、小さな保冷剤を包んで首にまくと、冷たさが長持ちします。長さが自由に調節できますから、1枚あれば赤ちゃんから大人まで使えるでしょう。
2-2.帽子に挟んで首筋の日よけにする
首筋に直射日光が当たると、かなりの暑さを感じます。また、日焼けも心配ですよね。外出したら思った以上に日差しが強かった、という場合は帽子に手ぬぐいをはさんで簡易的な日よけを作りましょう。首筋が日に当たらないだけで、だいぶ暑さがましになります。
2-3.濡らして頭を包む
寝苦しい夜などにおすすめの方法です。頭を冷やすとかなり涼しくなります。熱帯夜でむしむしするという場合は、手ぬぐいをぬらしてしっかりと絞り、頭を包んでみましょう。だいぶ暑さがましになります。
また、頭にたくさん汗をかくお子様の場合は、乾いた手ぬぐいで頭を包んであげると、汗を吸い取ってくれるでしょう。額の上に結び目が来るようにすると、ゴロゴロせずに寝やすいです。
3.手ぬぐいで冷房対策もできる
夏は、屋内と屋外の気温差が激しくなる季節でもあります。戸外は暑いのに、屋内は冷房が効きすぎて寒い、ということもあるでしょう。ですから、暑い戸外から冷房の効いた屋内に入る前に手ぬぐいで汗をできるだけぬぐっておくとよいですね。手ぬぐいはハンドタオルやハンカチよりも大きいので、汗をたっぷりと吸い取ってくれます。襟元から手ぬぐいをさしこめば、体の汗も拭けるでしょう。汗をぬぐっておくだけでも体感温度がまるで違います。
また、冷房の効いている屋内に長時間いるうちに冷えてしまったという場合は、首筋に乾いた手ぬぐいをまきましょう。首筋をしっかり塞ぐだけでだいぶ寒さもましになります。お子様が寒いと訴えた場合も、同じようにしてあげてください。首がしまりすぎないように注意してあげれば大丈夫です。
4.浴衣を手ぬぐいでもっとオシャレに着こなそう
夏の風物詩といえば、浴衣。夏祭りや花火大会に浴衣で行く、という方も多いでしょう。最近は浴衣を着物風に着こなす人も増えています。着物のオシャレといえば、帯締めと半衿(はんえり)です。
半衿というのは、着物の襟元から少しだけ覗く色違いの衿のこと。着物の場合は長じゅばんに縫いつけます。しかし、浴衣は衿なしのじゅばんを着たり、そもそもじゅばん自体を着なかったりする人も多いでしょう。そこで、浴衣の衿に直接安全ピンなどで手ぬぐいをとめてみてください。
最近の手ぬぐいは個性的な柄が多いです。ちらりと見えるだけでも、インパクトがあるでしょう。もちろん、衿つきのじゅばんを着る場合はじゅばんに縫いつけても構いません。本来の半衿は正絹が多いですが、手ぬぐいは木綿ですから、縫いつけるのも楽です。
お裁縫に自信がないという方は、小さな安全ピンでとめてもよいでしょう。さらに、浴衣で出かけるときは手ぬぐいを1枚持っていくと、下駄の鼻緒が切れたときに役立ちます。まるで映画かドラマのようですが、下駄の鼻緒が切れると大変です。お祭りの会場では、代わりの靴を買いにはしることもできません。また、お子様の頭に手ぬぐいをまいてあげると、よい目印になるでしょう。
5.手ぬぐいは手洗いで
さて、汗を吸った手ぬぐいは洗剤を溶かしたぬるま湯で手洗いをしましょう。手ぬぐいはタオルと違って両端が切りっぱなしになっています。ですから、不用意に洗濯機で洗うと、端がほつれてしまうのです。
また、最近の手ぬぐいはいろいろな色が使われています。ですから、濃い色の手ぬぐいを始めて洗う場合は色落ちの危険があるのです。手ぬぐいは薄いですから手でギュッと絞れば、1時間~2時間くらいで乾いてしまうでしょう。ですから手洗いと言っても面倒なことはありません。家族分4~5枚を洗濯したとしても20分もかからないでしょう。
おわりに
今回は手ぬぐいを利用した暑さ対策についてご紹介しました。
まとめる
- 手ぬぐいはネッククーラー代わりになる。
- 手ぬぐいは薄くて大きいのでハンドタオルやハンカチよりも汗をタップり吸える。
- 手ぬぐいを首筋にまけば冷房対策にもなる。
- 浴衣を着たときこそ、手ぬぐいを持ち歩こう。
ということです。最近は100円ショップでもかわいい手ぬぐいを売っていますね。
年配の方の家に行くと粗品でもらった手ぬぐいが何枚も眠っているということも珍しくありません。高価な手ぬぐいも増えましたが、安価な手ぬぐいは切ったり縫ったりしても惜しくないでしょう。ただし、お子様の首に手ぬぐいをまくときは、首がしまらないように注意してください。特に、赤ちゃんの首に手ぬぐいをまいた場合は、目を離さないことです。また、保冷剤をまく際はラップにくるんでからまくと保冷剤から出る水分が手ぬぐいをぬらすこともありません。