オリジナルのノベルティを製作するコツは?こんなことに注意!
ノベルティとは、企業や新商品の宣伝のために配るちょっとした品物のことです。どのご家庭にも、企業名や商品名が書かれた小物がひとつはあるのではないでしょうか?また、ノベルティの製作に頭を悩ませている方も多いと思います。
そこで、今回はオリジナルなノベルティグッズを製作する方法をご紹介しましょう。一昔前までは、ボールペンやクリアファイルが一般的でしたが、時代の変化とともに新しいノベルティグッズもたくさん登場しているのです。オリジナルのノベルティを作りたいという方は、ぜひこの記事を参考にしてくださいね。
1.ノベルティには何がある?
まず始めに、ノベルティの定義やノベルティの種類をご紹介します。いったいどのようなものがあるのでしょうか?
1-1.ノベルティってそもそも何?
ノベルティの本来の意味は「珍しいもの」です。しかし、日本では「企業などが配る販促品」を意味しています。ノベルティグッズという場合もあるでしょう。ノベルティは、企業の名前そのものを覚えてほしい目的で作られるものと、新商品の宣伝に使われるものが多いです。ペットボトルのおまけについている小さな人形なども、ノベルティの一種でしょう。
1-2.ノベルティのメリットは?
企業や新商品の宣伝として、テレビやインターネットでCMが流されています。しかし、よほどインパクトのあるものを除いて、CMをじっくりと見る人は少ないでしょう。インパクトのあるCMを作るにはお金がかかります。
その点、ノベルティは、それに比べると安価で作成できるでしょう。また、グッズによっては長期間使ってもらえますから、長い時間人の目にとまり続けることもあります。さらに、ノベルティグッズ自体に人気が出る場合があり、そうなると企業や新商品の知名度も自然と高まっていくでしょう。
1-3.ノベルティにはどのようなものがある?
ノベルティの歴史は古く、江戸時代にはお店の名前を染め抜いた手ぬぐいが、お中元やお歳暮としてお得意様に配られた記録が残っています。今でもタオルや日本手ぬぐいを「粗品」として配る企業は多いですね。
また、最も作られているノベルティといえば、ポケットティッシュでしょう。外側のカバーに企業名や商品名を印刷するだけですので、安価で大量に作れます。さらに、ノベルティも時代とともに変化しているのです。
かつてはティッシュと同じくらいポピュラーなノベルティだったマッチは、喫煙者の減少やライターの普及によって姿を消しました。逆に、パソコンやスマホの普及によって液晶クリーナーやマウスパッドなどが、新たなノベルティとして作られるようになったのです。今も昔も一定の人気を保っているキーホルダーなどのグッズもあります。そして、印刷技術の進化によってより細かく鮮明な絵や文字がプリントできるようになったために、ハンカチなどの布製のノベルティも増えているのです。
2.オリジナルのノベルティを作成する際のポイント
では、オリジナルのノベルティを作成する際にどのような点に注意すればよいのでしょうか?この項では、ノベルティを作成する際に気をつけたいポイントをご紹介します。
2-1.需要があるか?
需要がなければ、いくらノベルティを作っても使ってもらえません。たとえば、ボールペン。かつてはノベルティの代表格でした。しかし、現在はパソコンやスマートフォンの普及で「紙に字を書く」という機会が減っています。ですから、せっかくボールペンを配っても、使われないことが多いのでしょう。今はボールペンよりもメガネや液晶画面を拭けるクロスなどが人気だそうです。
2-2.人前で使えるのか?
ノベルティの目的は宣伝です。ですから、企業や商品名を入れなければ意味がありません。しかし、あまりにも企業や商品の名前やロゴが目立ちすぎると、「人前で使うのが恥ずかしい」と思う人が多くなります。同じ企業や商品名を入れるにしても、デザイン性を高くしてオシャレな感じにしたり文字ではなくロゴマークを入れたりするなど工夫が必要です。
また、最近はマスコットを作ってそれをノベルティに印刷する会社も増えています。「ひこにゃん」や「くまもん」のようにキャラクターの人気が出れば、大きな宣伝効果が期待できるでしょう。
2-3.長期にわたって使えるのか?
ポケットティッシュは安価で大量に作れますが、寿命はとても短いです。また、パッケージがはがれれば宣伝効果がなくなるでしょう。さらに、プラスチック製品に印刷したものは、時間とともにはがれてきます。そう考えると、手ぬぐいやタオル、ハンカチなどの布製品が最も長く使えるものですね。
また、企業を宣伝するノベルティは長期にわたって配り続けます。作る際もたくさん作った方が安くできるので、千個単位で注文することもあるでしょう。ですから、長期保管に耐えるものの方がおすすめです。
2-4.配りやすいか?
ノベルティはお得意様に配ることもありますが、不特定多数に配ることも多いでしょう。特に、イベントなど大勢の人が集まる場所などでノベルティを配ることは珍しくありません。また、街頭で配ることもあるでしょう。ですから、どのような場所でも配りやすいものであることが大切です。たとえば、紙製品ならば天候が悪い日は配りにくいでしょう。
かさ張るものや大きなものは在庫を置いておくための場所が必要です。ですから、手渡された人が気軽にバックなどにしまえて、かさ張らないものが最適でしょう。
3.オリジナルのノベルティはどこで作ってもらえる?
ノベルティは、いろいろな会社で作成しています。インターネットを検索するだけで、たくさんの業者がヒットするでしょう。でも、「どんなノベルティも作ります」という業者は少ないです。大抵の業者には得意なアイテムがあります。「金属製品の加工ならば任せてください」という業者もあれば「オリジナルの布製品を作ります」という業者もあるでしょう。ですから、「ノベルティを作りたいから、業者を探そう」ではなく、「このようなノベルティを作りたいから、業者を探そう」と考えた方が見つかりやすいです。
また、業者によって引き受けてくれる数(ロット数)は異なります。「まずは少しだけ作って様子を見たい」という場合は、小ロット数から引き受けてくれる業者を見つけましょう。
おわりに
今回は、オリジナルノベルティを作成する方法やコツをご紹介しました。昔のノベルティというと、既存の文房具にロゴが入ったシンプルなものが多かったのですが、今はオシャレなものも増えています。
ゆるキャラ人気にあやかって、オリジナルのキャラクターを作る企業もあるでしょう。どのようなグッズが受けるのかは予想しにくいですが、ハンカチやタオルならば何枚あっても困らないご家庭も多いと思います。また、ノベルティグッズにも流行(りゅうこう)があるのです。しかし、「はやっているから」という安易な気持ちで作ると、他社とグッズがかぶってしまうかもしれません。せっかく作るのですから、ある程度時間をかけて考えてみましょう。