手ぬぐいの生地の種類は? 同じように見えても違う?
手軽なお土産物や記念品として人気の高い手ぬぐい。一見するとどれも同じような生地に見えますが、実はいくつかの種類があり、それぞれ異なる特徴を持っているのです。それはいったい何でしょうか?
そこで今回は、手ぬぐいの生地の種類についてご紹介しましょう。手ぬぐいに興味があるという方はぜひ読んでみてください。
1.手ぬぐいには大きく分けて2つの種類がある
手ぬぐいは木綿の生地に染色をして文字や絵を染めたものですが、糸の太さや生地の幅によって種類が異なってきます。細かく分けていくときりがありませんが、手ぬぐいを選ぶ目安にするのならば、総理・文と岡・特岡の2種類を知っておくとよいでしょう。
2.総理・文生地の特徴
生地幅は34~35センチ。20番手という太めの糸で織られた生地のため、目が粗く感触も硬めですが、通気性や吸水性が良くハンカチ代わりに使ったり、台所仕事などで付近の代わりに使ったりするには最適です。触ってみた時に手触りがざらりとしていたり、糊付けされたようにぱりぱりとしていたら、総理・文生地でしょう。多色の染色や、細かい柄を染めるのには適していませんが、少ない色使いで大きな柄を染めるくらいならば問題がありません。値段も安めなのでノベルティグッズや記念品として多くの方に配る手ぬぐいを作るのにも適しています。
3.岡・特岡生地の特徴
生地幅は35センチ〜36センチ、30番手という細い糸で織られているため目が細かくしっとりとした感触です。最近は1枚1,500円~3,000円程度する絵画のように美しく染められた手ぬぐいが販売されていますが、線が細く細かいデザインや色を多用した染色をするのに適した生地です。触ってみた時に手触りがさらりとしていて、何度か洗濯をしたように柔らかい感触だったら、岡・特岡生地でしょう。有名デザイナーがデザインした手ぬぐいなどはそのまま額に入れて飾っても素敵ですよ。
4.用途によって使い分けよう
手ぬぐいに使われる2つの生地はどちらが上というわけではありません。たくさんの方に手ぬぐいをお配りしたいという場合などはあまり高価なものでは困りますし、こだわりのデザインや色をを手ぬぐいに染めたいという場合は、発色が美しくデザインの線や形がぼやけない生地を使う必要があります。どちらの生地を選ぶかは用途に合わせましょう。また、染め上がった手ぬぐいを選ぶときは値段やデザインでどちらが使われているかがわかりますよ。
おわりに
今回は、手ぬぐいの生地についてご紹介しました。手ぬぐいを選んだり、作ったりする時の参考になれば幸いです。